お客様が心を開いてくださる、話し方のコツ
こんにちは。マナーコンサルタントの樋口智香子です。
あなたは、会話が得意ですか?
接客業についていても「話をするのがにがて」という方は、意外にも多いのです。ついつい「何か話さなければ」という意識が働き、余計に緊張してしまうのかもしれませんね。
実は、会話をしながら、お客様から好感を持たれ、信頼を得ることができる、ちょっとしたコツがあります。これを使えるようになれば「話そう!」と意気込まなくても、相手に気持ちよく話してもらえるようになるのです。
その方法を、バックトラック、と言います。
相手との心の距離が縮まる、感情のバックトラック
バックトラックとは、相手が話したことのキーワードを、そのまま繰り返して自分も言う、という心理学の手法です。オウム返し、という表現もありますが、そっくりそのまま繰り返すのではなく、話の一部を【切りとって】復唱します。
この【切りとり】がポイント。
どこを切りとるかによって、相手との関係の深まり方が変わります。
もし、相手が以下のようなお話をしたら。
「昨日、失くしたと思ったお財布が机から出てきたんですよ。プレゼントされたお財布だったので、本当によかったです。」
あなただったら、どのキーワードを切りとりますか?
・お財布を失くしたこと?
・プレゼントされたお財布だったこと?
・見つかって安心したこと?
・・・実は、相手との距離を縮めるには、【感情】を切りとるのがポイントなのです。
「本当によかったです」→「それは、本当によかったですね」
このように、相手の【感情】に共感して、復唱するのです。
感情のバックトラックを心がければ、相手は自分の話を聞いてもらえた充足感とともに、「この人はわかってくれる人だ」という安心感を抱くので、その後の関係もスムーズになるのですね。
ぜひ、会話をするときには意識をしてみてくださいね。
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