おもてなしを体験するツアー@日本橋
おもてなし心理学協会主宰の「おもてなしを体感するツアー」に参加しました。
東京の古都、日本橋の老舗店を巡りながら、日本のおもてなしを体感する、という素敵なコンセプトのツアーです。
1件目に訪れたのは、創業1806年の和紙専門店「榛原(はいばら)」。
色とりどりの千代紙をはじめとした、和紙製品の数々。季節柄、うちわがきれいにディスプレイされておりました。今でこそ、うちわは円形だけれども、江戸時代までは四角いうちわが主流。榛原で丸いうちわを販売したところ、大人気になったのだとか。
こちらでは「懐紙」を購入しました。
”懐紙”を使いこなせるようになる
榛原の中村さんより、お懐紙の使い方のレクチャーを受けました。
懐紙は、言うなれば、和製の紙ナプキン。食事中に口元をおさえたり、お菓子をいただくときの受け紙として使用しますが、他にもいろいろな使い方があることを習いました。
この日は、懐紙を折った3つの作品をつくりました。
・お金を渡すときのポチ袋
・コースター
・箸袋
私が作った、お着物型の箸袋、いかがでしょうか?
老舗の江戸前鮨、「蛇の市」の100年続くおもてなし
懐紙のレクチャーを受けたあとは、江戸前鮨についてのお話を伺いました。
お話してくださったのは、創業明治22年の江戸前鮨店、「蛇の市(じゃのいち)」の職人さん。
100年続く、老舗店のおもてなしポリシーは、「気楽に、かたくるしくならないように」。
街のお鮨屋さんとして、三越に買い物に来た女性が、気楽に立ち寄れるような雰囲気を保ち続けること。そのためには「サービスが過剰にならないように、自分の家でもてなすようにする」とのこと。
お客様が気をつかわないように、サービス過剰にしすぎず、また、流行らせすぎないようにすることが、100年続く秘訣なのだそうです。・・・うーん、深い。
いただいた江戸前鮨は、砂糖をつかっていないことが特徴。甘みのないガリの味が、とっても新鮮!シャリは小ぶりで食べやすく、どこかなつかしさを感じる、安心できるお鮨でした。
日本のおもてなしを、五感をつかって体感し、改めて、日本人の細やかな気遣いや四季を愛でる繊細さ、人の心に添う優しさを思うぞんぶん体感できました。
おもてなしとは、人の心に寄り添うこと
今回のツアーを主宰してくださった、おもてなし心理学協会の網野麻理さん。私がもっとも感動した接客本のひとつ、「期待以上に応える技術」の著者でもあり、とても素敵な女性です。
おもてなし心理学協会、ナビゲーターのみなさん、そしてツアー参加者のみなさん。穏やかで気さくな方ばかり。
「おもてなし」とは、人の心に寄り添うこと。
おもてなし心理学協会が掲げているテーマを、身を持って体験できるツアー、とても楽しく勉強になりました。この日に得た学びを、日本人として、日常に取りいれてゆききます。・・・まずは、懐紙を持ち歩きます!
今後も、このツアーは順次開催していくとのこと。おもてなし心理学協会の活動に、どうぞ、ご注目ください。