受講生が発言しやすい研修にする方法
武蔵府中法人会主催による、新入社員研修をお預かりいたしました。
IT企業、建設会社、フィットネスクラブから宗教法人まで、様々な職種の新入社員の方、また、中堅社員の方まで、幅広くご受講いただきました。
研修後のアンケートの中、ある受講者様から、印象的なひとことをいただきました。
(指名して解答を求めたときに)求めていた解答と違うものでも、明確に間違ってなければ否定をしないところが好印象でした。
「明確に間違っていなければ、否定をしない。」
この思い、わかってくださる受講者様がいるのだな、と感激。
研修の場を、「安心・安全な場」にする
研修中、私が心がけているのは「安心・安全な場をつくること」
受講生が発言しやすい雰囲気を作ることです。
私の研修は、参加型。受講者様をバンバン指名して、発言していただきます。
このときに感じるのは、昨今の新入社員の傾向として「あなたは、どう思いますか?」と尋ねたときに、皆が皆、瞬時に正解を探そうとすることです。
間違ってはいけない。
正しい答えを言わなければいけない。
こんな思いでいっぱいになっているのを、表情から読みとることができます。
○×をつけられる教育を受けてきた私たち日本人にとって、ある意味仕方がないことなのかもしれません。
だからこそ研修中は
「どう思うか?をお尋ねします。正解を探そうとしなくてもいいですよ。ここは、安心安全な場。誰もみなさんを責めませんから。」
と、冒頭にお伝えします。
そして、受講者様からいただいた感想にあるように、万が一、求めている解答と違うものでも
「○○さんは、そう思ったのですね。」
と、一度、受けとめます。
「違います。」など、強く否定する言葉を使わないのです。
一度、受けとめた上で「実は、~なんですよ」と、正解をお伝えします。
受講者様が「そう思ったこと」を、一度受けいれ、それについてのジャッジをしない。
「You think so」のスタンス。
このステップを踏んで、伝えるべきことを伝える。
これが、私の心がけている受講生様とのコミュニケーションです。
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