人前で緊張せずに話をする方法
講師という仕事柄、よく、こんなご相談を受けます。
「人前で話をするのがとても苦手です。どうすれば、緊張せずに話ができるようになりますか?」
社会に出ると、人前で話す機会は多少なりともありますよね。
自己紹介、会議の進行役、イベントの司会、などなど、苦手なのに話さなければならないとなると、とても緊張することでしょう。
実はひとつ、お伝えしなければならないことがあります。
私、緊張しないのです。
子供の頃から、人前で表現するのが好きでした。
幼稚園の頃は町内会のお祭りののど自慢大会に出たり、学生時代は小・中・高と演劇部に所属していました。
そんなこともあり、人前で表現するのは人生の一部になっているので、”人前に出ると緊張する”というお悩みには、心から共感することができないのかもしれません、ごめんなさい。
でも、わかりますよ。
私も、多少は緊張することがあります。
人前に出ることではなくて「内容をきちんと伝えられるか」に意識がフォーカスしたときです。
新しいコンテンツを話すとき、難しいコンテンツを話すとき、お手本を示さなければいけないとき。
こうしたことの前は、緊張します。
だから、準備をします。
準備をして臨めば、あまり緊張しなくなります。
私が実践している、準備の方法をお伝えしますね。
第一声の定番セリフを決めておく
第一声、何を言うのか。定番のセリフを決めておきます。
この第一声をスムーズに言えると安心します。安心すると、人前で話すモードのスイッチがオン!になるので、その後もスムーズに話すことができます。
定番セリフは、セミナー内容により変えるので、いくつかパターンがあります。
例えば2時間セミナーなら、こんなセリフです。
「みなさま、こんにちは。本日のセミナーの講師を務めます、樋口智香子と申します。本日はご多用の中、お越しいただき誠にありがとうございます。2時間という短いお時間ではあるのですが、皆様のお仕事にお役に立つ情報を、たくさんお伝えしたいと思います。どうぞリラックスをして、楽しみながら参加なさってください。」
セリフを決めたら、それだけを練習しておけばOKです。
スタートがスムーズであれば、その後も順調に進めることができます。
意識を参加者さまに向ける
「うまく話さなくては」「変に思われたらどうしよう」「失敗したらどうしよう」
こういうことを思えば思うほど、緊張します。
・うまく話したい
・変に思われたくない
・失敗したくない
実はこれ、自分に意識が向いている状態。この意識を変えましょう。
意識を向けるのは、自分ではなく参加者さまです。
「参加者さまのために、何を伝えるのか」
相手に意識が向けば、役割に徹することができるので、緊張しなくなります。
直前に、1分間のマインドセットする
最後に、私が密かに実践している方法を、初公開します。
登壇直前、化粧室や控室で、1分間のマインドセットの時間をとっています。
目を閉じて、深呼吸し、心の中でこう唱えます。
「本日、○○セミナーに参加していただく皆様にとって、最大限にお役にたてますように。皆様の、問題解決に繋がりますように。来てよかったと、思っていただけますように。明るくあたたかく、一体感のあるセミナーになりますように。」
こんなことを祈っています。
そして、参加者さまと運営スタッフさまの笑顔をイメージし、よし!と気合を入れてから、登壇に臨んでいます。
以上、我流ではありますが、人前で緊張せずに話をする方法についてお伝えしました。
効果は実証済みですので、ぜひ、取り入れてみてくださいね。
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