痛かったヘアサロンの話
行きつけのヘアサロンがあります。
オーナーと、もう一人の美容師さんとの二人しかいないプライベートサロンで、鏡は壁面いっぱいに一枚だけ。
予約した時間に行くと、お客様は自分だけか、もう一人いるかいないかといった、本当に隠れ家的なサロンです。
オーダーはいつも、ほぼ感覚的なことを伝えるだけ。
「大人だけど可愛い感じにしてください」とか、あるいは「最近、気分がモヤモヤしてるから、晴れやかになるようにしてください」とか、感覚や気分を伝えるだけ。
こんなざっくりオーダーでも「わかりました」と快諾してくれて、そのときの気分に合わせた最高の仕上がりにしてくれます。
店内は静かで、無駄なおしゃべりは無く、でも、無理なく心地よい程度にお話ができて、それも楽しいです。
そして、何といってもすばらしいのがシャンプーのスキル。
初めてシャンプーしてもらったときは「これ、ヘッドスパだよね?!」って思ってしまったくらい、毎回、丁寧に丁寧にやってくださるのです。
ガウンを着せる、椅子を倒す、髪を洗う、流す、等々、すべての所作において「お客様として大切にされている感」を感じる、大好きなサロンなんです。
ところがね、私としたことが。
行きつけのサロンが定休日だったり、切りたいタイミングに予約でいっぱいで空いてなかったりすることがあるので、そんなときはスケジュールの忙しさもあって、サロン検索サイトで探したお店に行っちゃうことがあるんですね。
今回も、そうでした。
以前、利用したことのある別のサロンから「ヘッドスパ&カット&カラー 今回に限り〇〇円!」というような内容のメルマガが来ていて、思わず「これはお得かも!フルコースでゆっくりしてみようかな・・・」と思って、そちらに行ってしまったんですね。
これが、大失敗でした!
いちばん楽しみにしていたヘッドスパが、とにかく痛い痛い!
ごしごしとじゃがいもでも洗っているんじゃないのと思う手つきで、ちっともリラックスできず。
メインの美容師さんの他に、案内の人、カラーの人、ヘッドスパの人と入れかわり立ちかわり人が変わるので、おちつかない。
メインの美容師さんは、一度、切ってもらったことのある人なので、私はリピート客なのですが、お話はヘアケア用品の話ばっかり。
話すことが面倒だから、ヘアケア製品の宣伝ばっかりしてるんだなぁと悲しい気持ちになりました。(ちっとも欲しい気持ちにならず、買わなかったですけどね)
仕上がったヘアは、可もなく不可もなくといったところでしたが、せっかくフルコースでリラックスできると思ってたのに、逆に苦痛・・・といった時間でした。
とにかく、あの痛いヘッドスパ!お客様が苦痛を感じていること、本人は気づいてないんだろうなと思います。
よっぽど言おうかと思ったけど、そして、口コミ投稿ができるので、よっぽど書きこみしようかと思ったけれど、結局、止めておきました。
接客の研修やってる立場からいえば、伝えてあげたほうがいいのかもしれないけれど、そこに費やすエネルギーが無かったし、彼らに対する思いも、無かったから。
別にいいか、と思ってしまったのです。
ひどいようですが、きっと、お客様ってそういうものだと思います。
不満を感じたお客様が100人いたとして、実際に苦情を言ってくるお客様はたったの4人である、というデータもあります。
お客様からマイナスなご意見をいただくと、つい萎縮してしまったり、いやな気持ちになってしまいがちですが、ものは捉えよう。
知らず知らずのうちに、お客様に不快な思いをさせているほうが、よっぽど問題ですよね。
今回の痛かったヘアサロン、普段、クレーム対応研修で話していることを、お客様側の立場で実感できるいい機会になりました。
そして、行きつけのサロンがどんなに素晴らしいか、他を経験することで、改めて実感しました!
経験に、無駄はない。
何ごとも、糧にしてゆこう。
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