児童虐待・・・里親はむずかしくとも「サポ親」にはなれる!!
ここのところ立て続けに児童虐待についてのお話を聴く機会がありました。
ひとつは、千葉の市政報告会。
もうひとつは、研修業界が立ち上げた「天使の約束基金 実行委員会」のお話です。
幼い子供の命が、その家族の手によって消されてしまうという痛ましいニュースが後を絶ちません。千葉県野田市の事件が起き、千葉県内全体の行政も揺れているそうです。
千葉市長の熊谷直人さんは、こうお話をしていました。
事件が起きると世間は、やれ「ひどい親だ!」やれ「児童相談所は何をしていたんだ!」やれ「行政がなってない!」と”けしからん論”を繰り広げるばかり。これでは何の解決にもならない。
極度の貧困、精神病などで「子育てができない親」というのが存在する。こうした親から離し、安全な場所で子供を守るチルドレンファーストの姿勢が大切。
そこで、もっと強化しようとしているのが「里親制度」なのだそうです。
虐待を受けている子の存在に気づき、守る。それには保護したあとの安全な居場所が必要です。児童養護施設ももちろんあるけれど「里親」という制度がもっと広がれば、その受け皿はもっと増える。実際のところ、児童養護施設で暮らす子は、たくさんいる対象児童の中から選び抜かれた子なのだとか。もっと受け入れ先の数が必要だということです。
里親について、もっと学んでみようと思いました。
すぐに里親にはなれなくても「サポ親」になれる!
もうひとつの説明会、天使の約束基金 実行委員会でのお話。
このプロジェクトは、株式会社ノビテクの大林伸安社長をはじめ、研修業界経営者サミット有志の会が、人材教育に携わる人たち(研修会社経営者、研修講師、研修コーディネーター、セミナー講師、講演講師)に声掛けして、みんなで子供たちの支援を行うものです。
昨年は「天使の約束ツアー」として児童養護施設今井学園の児童たちを、リンゴ狩りと餃子づくりができる遠足に招待しました。
微力ながらわたしも支援させていただき、子供たちからの素敵なレポートとメッセージを頂戴しました。
この日の説明会では、「まずは現状を知ろう!」という児童虐待についての勉強会として、一般社団法人 子供みらい基金の池田幸司さんのお話を伺いました。
最も多い0歳児の虐待死、身体だけではない心理的な虐待、18歳で巣立ったあとの支援が十分でないこと、学力があっても進学できるのはごくわずかという現状・・・ニュースでは見えてこない様々な問題を痛感しました。
児童養護施設に来る子の入所の理由の7~8割は虐待によるものなのだそうです。
こうした子たちには「大人を信用しても、大丈夫」という安心感を持たせることが何より大切で、そのために、いろいろな活動が進められています。
天使の約束ツアーもそのひとつ。楽しい思い出はもちろんのこと、味方になってくれる大人がきちんといるんだということを感じてもらえれば・・・という主旨です。
里親経験のある方のお話を伺うこともできました。里親になるには、様々な審査があるそうです。うまくいくケースはもちろんたくさんありますが、なかには子供のお試し行動に悩んでしまうケースもあり、かかわるなら中途半端な気持ちではダメだということも学びました。
大林社長は、おっしゃいます。
「里親はむずかしくても、”サポ親”ならなれる!」
児童虐待の現状を知り、どんな支援方法があるのかを知り、できることから行動にうつす。これが、サポ親への道。
わたしも、これまで以上に学び、行動してゆきます。