蕎麦をいただくときのマナー
あなたは、お蕎麦派ですか?それとも、うどん派ですか?
わたしは、断然、お蕎麦派です。
仕事柄、移動が多く、駅ナカのお蕎麦屋さんにもよく行きますし、富士そばや、ゆで太郎や、小諸そばも大好きです。(お気に入りは小諸そば)
そういう場所で見かけたら、どうか、そっとしておいてくださいね(笑)
今日は、お蕎麦のマナーのお話です。日本人が大好きなお蕎麦。いただくときには、どんなことに気を配ればよいと思いますか。
そんな疑問を解決すべく、今月の愛されマナー・ランチ講座は、老舗のお蕎麦屋さんで開講しました。
お店は、麻布十番駅近くの「麻布永坂 更科本店」
とても風情があります。
更科そばの歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。
もともとは織物職人だった布屋太兵衛という人が、蕎麦うちの腕前を見込まれ、蕎麦職人に転向。
麻布に開業したのは1789年のことです。
更科そばは、蕎麦の実のごく中心部を挽いた粉で作ります。
だから、とっても色白!
香りは強くないものの、独特の風味と甘味のある上品な味です。
例えるなら、普通のお蕎麦が玄米なら、更科そばは白米です。
「御前そば」とも呼ばれるとおり、どこか、エレガントなお蕎麦です。
さて、お蕎麦は江戸庶民のソウルフードなので、細かい作法は無いも同然。気軽に召し上がってほしいものです。
ただし、おいしくいただくためのコツはあるので、いくつか、ご紹介しますね。
【1】割りばしの割り方
右手で箸を上から持ち上げ、左手で下から支えます。
左右にぱっかーん!と割るのは豪快すぎるので、自分のお腹のあたりで上下に品よく割りましょう。
蕎麦の盛りつけを崩さないよう、平盛りなら手前から、高く盛り付けられたもりそばなら上からいただくときれいです。
【2】まずは、薬味を入れずにいただこう
まずは、お店の独自のそばつゆを味わうため、つゆに薬味は入れずにひと口いただきましょう。
【3】薬味は、いっきに入れない
ねぎ、山葵(ワサビ)が添えられていますが、いっぺんにそばつゆに入れると、はじめは薬味の味が強く、後々は薬味がほとんど残らずといった状況になってしまいます。
薬味は、食べすすめながら少しづついれましょう。
【4】音をたててもOK
食事中、音をたてないのがマナーの鉄則ですが、蕎麦に関しては音をたててもOKです。空気を含んで勢いよくすすると、香りがたって美味しくいただけるとされています。
だからといって、無理に音をたてる必要はありません(笑)。
【5】蕎麦湯をいただこう
蕎麦湯は、蕎麦をゆでた後のお湯のこと。白くて、少しとろみがあります。
この蕎麦湯を蕎麦ちょこに入れ、残った蕎麦つゆと共にいただきます。
蕎麦はビューティフード!便秘解消や美白効果など女性にうれしい効果がたくさんあるのですが、蕎麦湯には、こうした栄養成分が、たくさん溶け込んでいるのです。
そして、何より、そのお味が美味しい~!
永坂麻布の蕎麦湯は、いちだんとまろやかで美味しかったです。
【6】長居は無粋
蕎麦屋に長居するのは、無粋です。
蕎麦は、ゆでたてをさっといただくのが最高においしいのです。
特に、お昼時は混みあいますのでだらだらと長居をしないようにしましょう。
ただし蕎麦会席や、お酒を楽しむ、いわゆる「蕎麦飲み」は、この限りではありません。
以上、蕎麦をいただくときのマナーでした。
この日は他に、大和撫子の愛されアイテム「懐紙」のお話や「おしぼり」に秘められた美しい意図などもお話しました。
和の作法は込められた意味が美しく、ずっと語っていたい。
知れば知るほどうっとり、幸せな気持ちになって、日常を大切にしたくなるのです。
心が枯れがちな貴女は、うるおいでたっぷり満たされるはず。
愛されマナー講座、本講座でたっぷりとお伝えしますので、お楽しみに。
まずは、入門編から、ぜひ、遊びにきてくださいね。
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愛されマナー講座 入門編