お客様をがっかりさせる、カフェ店員のひとこと
ある日のこと、打ち合わせのため、とある素敵なカフェに入りました。
そのカフェはガラス張りの眺めのよいラウンジで、天井が吹き抜けになった、とても居心地のいい場所だったのです。
場所だけでなくドリンクメニューも本格的。サイフォンで入れる珈琲や銘酒のワインも用意されており、ドリンクを選ぶのも楽しいものでした。
その中でひと際目をひいたのが、メニューにあった、こちらのカフェラテの写真。
確か和のフレーバーを使用しためずらしいラテだったと記憶していますが、なんといってもそのカラフルなビジュアルに心惹かれ「いったいどんなドリンクなんだろう??」と期待しながらオーダーしました。
待つこと数分。
いよいよ目の前に、こちらが運ばれてきました。
その、見たこともないような色合いのラテアートにときめいて、私は店員さんに尋ねました。
「こちらは、何の色味なんですか?」
店員さんは、こう答えました。
「ただの、着色料です。」
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その場は、なんとも言えない雰囲気になりました。
ただの、着色料。
私はなんだか、聞いてはいけないことを聞いてしまったようで、恥ずかしくなりました。
ただの、着色料。
なんだか、身体に悪いものを飲むような気分にすらなりました。
店員さんは、真実を言ったに過ぎないと思います。
でも、でも、もうちょっと、お客様の夢を壊さない言い方ってあるんじゃないかなぁ。
例えただの着色料だったとしても「こちらは流れ星をイメージした植物由来の色素でのアートです」とか、「こちらは特別な色素パウダーで、空をイメージして描いたものです」とか。
言い方ひとつ工夫するだけで、お客様の受けとり方は、ずいぶん違います。
商品の世界観を壊さないこと。
できるだけ、魅力的な言葉で語れるようにすること。
接客スタッフは、言葉のストックをたくさん持っておくといいですね。
セミナーでは、言葉を豊かにするためにお勧めのツールをご紹介しています。
こちらのサイトで言葉を工夫すると、商品の魅力を世界観豊かに伝えられるようになります。
参考にしてみてくださいね。
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